今日は怖くない怖い話します。トラバ第1681回「あなたに起こったホラーなできごと」【特別話】
今日のトラバテーマ 「あなたに起こったホラーなできごと」
これは、とある山の中にある会社の工場の話。
まず…これから言う私が勤務する場所を詳しく話してしまうのを無しにします。
何故なら場所を特定されるのはあまりよろしくない。
まあ、普段ゲーセンに作業着のままで行く姿を見られれば大体分かってしまうんですけどね(笑)
それはさておき…
私が10年以上勤務する会社は、色々な物を作っていてます。その中で私が所属するのは“車の部品”を扱っています。とある年の7月某日。私はその工場に異動が決まりました。
不景気の煽りが私にも来たという感じですね。
さて、そんな工場に異動して2カ月経った9月頃、設備と人事の関係で不慣れな私がようやく慣れ始めた設備から、別の設備を担当することになりました。
その設備は工場の一番端にあり事務所から程遠い場所にあります。
方角は北…と最初は思っていました。
そもそもこの工場は山の中にあるので、方角の感覚がマヒするんですよね。実際は西側でした。
その工場だけでなく、周囲の別の建物と位置関係を理解できれば方角が分かるとは思います。
その工場の“西側”が今回の問題の場所だったのです。
最初にそれを知ったのは、上司の他愛もない話でした。
寒くなってきた11月、この工場にも慣れて来たころ、自分の上司と話をしていた時の会話。
上司「ここは寒いね~」
自分「山の中で壁際ですからね」
上司「曰く付きの場所でもあるからね」
………は?
自分「なんかあるんですか?」
上司「あれ? 知らないんだ?」
知るわけないじゃん。異動して日も浅いんだから。
上司「ここ(工場)が立ち上がる時に飛び降りがあったんだよ」
いきなり答えをいいやがった。
しかし飛び降りって穏やかではない…
自分「自殺ですか?」
上司「そうそう、しかも内の社員じゃなくて工場の建設関係者」
うわあ…
そりゃ、この会社としても迷惑だったんじゃないのか?
即効でそう思ってしまって申し訳ないけど、企業というのはそういう場所なのだ。
自殺の内容を具体的に聞くと、どうやらその人は相当鬱で、この工場が完成する直後に飛び降りたらしい。
自殺の推定時刻が午後1時、しかし、死体が発見されたのは2時間ぐらい後、午後3時だったらしい。
その現場を見ていないから具体的には分からないけどね。
そんなわけでこの工場の西側というのは、どうも人を寄せ付けない異様な場所として成り立ってしまっているようだ。
さて。ここまででひとつ気になることと言えば“自殺の現場”という概念。
人はそんな場所に対しておそらく“お祓い”をするという考えを持つだろう。
この場所はお祓いをしたのだろうか? 一応気になった。
しかし、その答えはすぐに分かった。
それは、いつも巡回して雑務をしているA氏から聞いた。
A「大丈夫か? ここ出るから怖いよね~」
突然で何を言っているのか理解に困った。
自分「出るって自殺の現場に近いからですか?」
まあ、一応知っているとは思うが聞いて見た。ところが、意外な答えが返ってきた。
A「ああ、確かにそんな場所でもあったね。10年前だったよね~」
まるで無関係な言い方…どうも腑に落ちなかった。
自分「自殺したと言うのにお祓いはしていないのですかね?」
気になっていたことを聞いて見る。どうやらA氏はこう言う噂や情報に関しては詳しいようだった。さすが雑務ですね。
A「お祓いはしたよ。道路に血がこびりついていて水で洗っていたのを思い出すよ」
生々しい…まるで見て来たような言い方だった。
自分「んで、その自殺した人の霊が今でもこのあたりを徘徊しているって事ですか?」
A「違うよ、自殺した人は男性だし」
なん…だと!?
A「女性だったかな…自分が見たのはトイレだよ」
話をかい摘まんで言うと…A氏はトイレで変な現象を味わったらしい。鼻をかみたくて、トイレットペーパーのある個室に駆け込んだら、壁へ擦り抜けるように真っ白な女性の姿を見たとか…
それ以来、A氏はやけにこの“西側の山林”にはビビりになっていると…
しかも彼はお清めなんだか知らないが塩を持っているらしい。
よほど怖い思いをしたのだろうか…
ここまでが彼の話だけならよかったのだが…どうもこの西側は彼だけじゃなく他の人も不気味だと言っているらしい。
確かに山の中なんて不気味な場所はいっぱいあるだろうが、この場所に関しては別の意味があるのかも知れない。
とまあ、これだけの話だ。
この場所には最近行ってない。なぜなら仕事内容が変わったから。
信じるかどうかはあなた次第~。
\チーン/
これは、とある山の中にある会社の工場の話。
まず…これから言う私が勤務する場所を詳しく話してしまうのを無しにします。
何故なら場所を特定されるのはあまりよろしくない。
まあ、普段ゲーセンに作業着のままで行く姿を見られれば大体分かってしまうんですけどね(笑)
それはさておき…
私が10年以上勤務する会社は、色々な物を作っていてます。その中で私が所属するのは“車の部品”を扱っています。とある年の7月某日。私はその工場に異動が決まりました。
不景気の煽りが私にも来たという感じですね。
さて、そんな工場に異動して2カ月経った9月頃、設備と人事の関係で不慣れな私がようやく慣れ始めた設備から、別の設備を担当することになりました。
その設備は工場の一番端にあり事務所から程遠い場所にあります。
方角は北…と最初は思っていました。
そもそもこの工場は山の中にあるので、方角の感覚がマヒするんですよね。実際は西側でした。
その工場だけでなく、周囲の別の建物と位置関係を理解できれば方角が分かるとは思います。
その工場の“西側”が今回の問題の場所だったのです。
最初にそれを知ったのは、上司の他愛もない話でした。
寒くなってきた11月、この工場にも慣れて来たころ、自分の上司と話をしていた時の会話。
上司「ここは寒いね~」
自分「山の中で壁際ですからね」
上司「曰く付きの場所でもあるからね」
………は?
自分「なんかあるんですか?」
上司「あれ? 知らないんだ?」
知るわけないじゃん。異動して日も浅いんだから。
上司「ここ(工場)が立ち上がる時に飛び降りがあったんだよ」
いきなり答えをいいやがった。
しかし飛び降りって穏やかではない…
自分「自殺ですか?」
上司「そうそう、しかも内の社員じゃなくて工場の建設関係者」
うわあ…
そりゃ、この会社としても迷惑だったんじゃないのか?
即効でそう思ってしまって申し訳ないけど、企業というのはそういう場所なのだ。
自殺の内容を具体的に聞くと、どうやらその人は相当鬱で、この工場が完成する直後に飛び降りたらしい。
自殺の推定時刻が午後1時、しかし、死体が発見されたのは2時間ぐらい後、午後3時だったらしい。
その現場を見ていないから具体的には分からないけどね。
そんなわけでこの工場の西側というのは、どうも人を寄せ付けない異様な場所として成り立ってしまっているようだ。
さて。ここまででひとつ気になることと言えば“自殺の現場”という概念。
人はそんな場所に対しておそらく“お祓い”をするという考えを持つだろう。
この場所はお祓いをしたのだろうか? 一応気になった。
しかし、その答えはすぐに分かった。
それは、いつも巡回して雑務をしているA氏から聞いた。
A「大丈夫か? ここ出るから怖いよね~」
突然で何を言っているのか理解に困った。
自分「出るって自殺の現場に近いからですか?」
まあ、一応知っているとは思うが聞いて見た。ところが、意外な答えが返ってきた。
A「ああ、確かにそんな場所でもあったね。10年前だったよね~」
まるで無関係な言い方…どうも腑に落ちなかった。
自分「自殺したと言うのにお祓いはしていないのですかね?」
気になっていたことを聞いて見る。どうやらA氏はこう言う噂や情報に関しては詳しいようだった。さすが雑務ですね。
A「お祓いはしたよ。道路に血がこびりついていて水で洗っていたのを思い出すよ」
生々しい…まるで見て来たような言い方だった。
自分「んで、その自殺した人の霊が今でもこのあたりを徘徊しているって事ですか?」
A「違うよ、自殺した人は男性だし」
なん…だと!?
A「女性だったかな…自分が見たのはトイレだよ」
話をかい摘まんで言うと…A氏はトイレで変な現象を味わったらしい。鼻をかみたくて、トイレットペーパーのある個室に駆け込んだら、壁へ擦り抜けるように真っ白な女性の姿を見たとか…
それ以来、A氏はやけにこの“西側の山林”にはビビりになっていると…
しかも彼はお清めなんだか知らないが塩を持っているらしい。
よほど怖い思いをしたのだろうか…
ここまでが彼の話だけならよかったのだが…どうもこの西側は彼だけじゃなく他の人も不気味だと言っているらしい。
確かに山の中なんて不気味な場所はいっぱいあるだろうが、この場所に関しては別の意味があるのかも知れない。
とまあ、これだけの話だ。
この場所には最近行ってない。なぜなら仕事内容が変わったから。
信じるかどうかはあなた次第~。
\チーン/